デザインは誰にでもできるもんじゃない。
デザインについて昨日ふと思い出したこと。
私は昔、造形芸術デザイン科のある短大に通ってました。
そこで、イラストレーションを専攻しました。
本当は、グラフィックデザインを強く希望したのですが、
人気があり、定員オーバーでイラストレーションの方へ行く事になりました。
そこで、自分の苦手な事に気がつきました。
立体です。
イラストレーションって言っても、平面もあれば立体もあるのです。
私たちの担任の教授はやたら立体を推してくるので、
本当に、毎回苦痛でした。
立体で表現しろ、立体を素材のみ使え、描くな、想像しろ、探せ、オリジナルを創れ。
それが提出までに約2週間です。
ぱっと思いつく時もあれば、まったく思いつかない。
そんな時は、提出日までギリギリ考えても
中途半端なものしか出来上がらない。
今、思うとデザインの勉強って、創造力を鍛えることなんですね。
その時は、なんでこんな事ばっかりするんだろう?
って思ってましたけども。
でもやっぱり自分は「立体」は苦手なままです。
最初の就職先はカメラスタジオでした。
授業の中で、写真もあって本当にハマりました。
今も好きです。カメラマンにはなれませんでしたけども、
写真は大好きです。
今も仕事柄、デザインするという事に触れ合ってます。
立体ではないですが。
デザインは得意な人もいれば、全く出来ない人もいます。
その人の持ってるセンスが違うんでしょう。
同じ事を伝えても、出来上がりは全く違います。
面白い位に。
私は写真が好きですが、立体が苦手。
でも、友達で立体が好きな子もいます。
やはり良いセンスを持ってますね。
デザインと一口に言っても多種多様なデザインがあり、
好みによっても良し悪しは変わります。
大学時代に、週に1回は美術館や個展に行ってました。
好き嫌いは別として、感想文を提出しなくてはいけないので
強制的にでしたが、よく行ってたものです。
好きな作家、そうではない作家、
意味が全然?な作品。
素晴らしいと思う作品。
あれだけ集中して美術に向き合ってた時間が
今思えば、本当に贅沢な時間だったなあと思う程。
仕事にするわけでも無く、課題だけ与えられて
それに向き合って、作品を作る。
それを仕事にしてる人も、もちろん沢山いらっしゃるわけで、
趣味や才能がマッチして、デザイナーになってる方は
素晴らしいのです。
デザインは、誰しもできる技じゃないという事です。
デザイン学校というものがある位なので、専門的な知識がある程度は
必要な分野です。
ただ、本当に奥深い。
進化もするし、後退もする。
ファッションなどは、10年周期にリバイバルしたり
イノベーションしたり、何がなんだか?分からなくなります。
世の中にある、たくさんのデザインの中で
自分の好きなデザインを選択できる便利な時代です。
この先もデザインはどんどん進化していくでしょう。
その反対にアンティークを愛する人もいます。
人は自由に思考は選べるのですから。
「わたしが創り出したものを全部知ることはできない。わたしは革命をした。」
ココ・シャネル