私が海外でゲストハウスをする時に試した効果的なマーケティング。

2001年の12月にバリ島のウブドにゲストハウスを建てよう!
と、当時のパートナーと宿を建てました。

まだ、1棟で2部屋から始めました。
自分の思い描いてた宿を、家具からファブリックに至るまで探して、
朝食もこんな風な感じだったら嬉しいな、と妄想したものをメニューにし、
ああでもない、こうでもない、と思い描いてたのです。

さて、お客様は、どうする?

当時、私がまず始めた集客法です。
room5

1.看板を玄関に立てる。

2.パンフレットを作る。→近所のエージェントに配る。

3.ホームページを作る。→ウェブからのお客様を募る。

4.地球の歩き方(バリ島編)に載せてもらう。

5.友人・知人のリピーターに知らせる。(メールで)

その当時、最も効果的だったのは、

4と5です。

4.たまたま友達が地球の歩き方のライターをしてたので、小さいコマながらも、
載せてくれました。
日本人の宿ですよ〜ということで、問い合わせは結構きました。
ありがたいことです。

5.は、友達や家族が私がバリ島で宿を始めたということを知り、
遊びに来てくれるということです。
そして、口コミでまたお客様を紹介してくれるというのも、多かったです。

しかし、バリ島は観光の島です。
ご存知の通り、9.11があったり、バリ島爆発テロ事件があったり、
鳥インフルエンザや、色んな事が起こる訳です。
そういう事が起こる度に、海外へ旅行する人は危険な場所には近寄りません。
政府も危険勧告を出します。

その時ほど、ガターーーーーーッと観光客が減るのを目の当たりに見たことは
一生忘れないです。

9.11のとき、私はバリ島にいましたが、
正直ゴーストタウンのように、観光客は全く見かけませんでした。
現地の人たちも、観光客相手のビジネスからローカル向けのビジネスに切り替える
人も沢山いました。

私もしばらくは、踏ん張って頑張ってたのですが、
これは生活ができないな、と思うほど苦しい時期が続いたので、
しばらく日本へ帰国しました。

それから、1〜2年ほどまた戻ると、
景気は戻ってきて、宿も予約が入るようになってきたのです。
そして、その2年後にパートナーの家族と共に全部で10部屋を増築し、
その後、新たに加えたマーケティングが大当たり!
それが、

Booking.com 

世界70万軒以上のホテルの予約が可能なブッキングサイト。
に、登録したのです。
これは、17%の手数料は支払うものの、レスポンスは早い。
さすが、世界最大ブッキングサイトなだけあるわ〜。
と、感心するも毎日が恐ろしく忙しい。

バリ島ウブドのゲストハウス部門で220軒中、7位にランクインした事が
あった時は、2ヶ月休み無し、毎日お客様を5軒はお断りしてました。

こん時は、本当にすごかった。
忙しさとお金は比例するという事も当たり前ですが、
身に染みて分かりました。
お金は貯まる、儲かる。
でも、休みが無い。
ギリギリの人数でやってたからなんですがね。

しかし、今はもっと沢山ブッキングサイトも出てきてますから、
広告とレビューでランキングはすぐにUPします。

お客様は、シビアですから少しでもサービスが悪いと
レビューで評価されます。
良いのか悪いのか、そこがキモでもありますね。

まとめると、

最初はアナログな方法で集客していたけど、
それも地道にやると、効果はある。
継続は力なり。
そこに、デジタルな方法も投入すると効果はもっと上がる。

しかし、宿で一番肝心なところは「人と人の間のサービス」なので、
サービスが悪けりゃ、宿には人は来ない。
すぐにレビューに書かれます。

観光業は、人が休暇を取ってわざわざ遠い場所からのんびりエンジョイする為に
来るサービスを扱う仕事なので、実際デリケートなものです。

人の趣向は千差万別ですが、言葉が通じなくても、これだけは世界共通なんだ!
と感じたものがひとつありました。

それは「笑顔」です。

当たり前のようですが、ニコニコしていると相手にも絶対通じます。
実際そうでした。
気難しそうなお客様も、笑顔でサービスしていると打ち解けてきたり、
最後は、とても仲良くなったりと不思議なパワーを持ってます。

それは、赤ちゃんの笑顔を見ても分かるように、共通語なんだなあと
しみじみ思うようになりました。

今も出来る限り、笑顔は忘れないように心掛けてます。
これが、一番大事なマーケティングとも思うからです。

人類は一つのとても効果的な武器をもっている。それは笑いだ。

マーク・トウェイン(米国の作家、小説家 / 1835~1910)
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